隙間風

マスと津田美波さんのオタク

”橘ありすの”いちごパスタ考-2020年7月31日版

橘ありすさん

お誕生日おめでとうございます!!!!!!

 

不肖私、橘ありすさんのプロデューサーを名乗らせていただいております。

皆様、平素から担当アイドルを贔屓にしていただき、誠にありがとうございます。

 

 

さて、タイトルにもある通りこの記事は「"橘ありすの"いちごパスタ」についての記事です。

 

私、”橘ありすの”いちごパスタ、自分で作って食べるんです。

 

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↑自分史上最高傑作です

 

数年やって、かなり簡単に美味しくいただけるようになったと思ってます。

 

よく名刺交換の時とかに話題にするんですが、だいたい「え?」って顔をされるんですよね。

 

皆さん、まさか

「橘ありすのいちごパスタは到底食えた代物じゃない」「ネタの範疇を過ぎない」

なんてまだ勘違いされてます?

 

もったいない!

 

食品としては当然個人の嗜好がありますから、苦手な人もいると思いますが、

「誰も食べられない・マズイ」なんてことは、もうないんです。

もちろん、面白おかしいだけの「ネタ要素」でもないんです。

 

 

今回は皆さんに

「“橘ありすの”いちごパスタ」について、プレゼンさせていただきます。

 

「”橘ありすの”いちごパスタ」を皆さんに伝えること、つまり普及させることは、

私なりのプロデュース活動なんです。

 

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占いアイドル考―"ともひお"を生み出す―①藤居朋編

おはようございます。シンデレラガールズで藤居朋、シャイニーカラーズで風野灯織の担当を自称しています、マッドと申します。他にも数人担当を名乗っているアイドルがいるのですが、今回はこの2人について考えていきます。

こちらの記事は、2019年の夏コミにて、「千葉大学アイドルマスター研究会(https://twitter.com/chibadai_imas)」という団体から頒布した会報誌にて掲載したものを、若干の加筆・修正を加えたものになっております。そのため、多少情報が古い状態になっていますが、加筆部分で必要な補完はしていきます。この先は当時の記事をほぼそのまま掲載して、最後に加筆の項を設けています。ここから本編になりますので、どうぞよろしくお願いします。

ご挨拶

私が担当アイドルについて考える方向性の一つとして、「単純にどのようなプロデュースをしていきたいか」、があります。その中でも「担当アイドル同士がアイドルとしてどう絡むことができるか?」が大きなテーマの一つです。今回テーマにしている藤居朋と風野灯織の両名はそれぞれ趣味の欄に「占い」があり、この大きな共通点を見過ごす手はありません。

というわけで、「『占い』を軸にこの二人を、アイドルとしてどのように絡めていくか」が今回のテーマになります。まずは二人について、「占い」へのスタンスなど、占いを中心にどのような人間・アイドルであるかを考察します。そこから私のカップリング観に基づいて、藤居朋と風野灯織の二人でしか描けない関係「ともひお」を生み出していきます。

ご覧の通りコンテンツ間の越境記事になりますが、お付き合いください。

 

占いアイドル藤居朋

藤居朋の紹介

まずは藤居朋について軽く紹介していきます。藤居朋は19歳で滋賀県出身のアイドルです。趣味欄には「占い」とだけ書かれていますが、彼女自身は占いだけでなく、パワースポット巡りなど、主に「運気」をめぐるスピリチュアル・オカルト系全般に造詣が深いです。アイドルになったきっかけも「占いで人生の転機になると出た日に、スカウトを受けた」「人前に出る仕事が向いている(≒アイドル)と占いで出ていたから」と、占いがここにも大きく関与しています。自分に関する占いをチェックするだけでなく、他人を占うこともあります。

アイドル活動の中でも「占いアイドル」を自称したり、握手会でファンの手相を見たり、自身の特徴である占いを活用しています。また、ゲーム内のセリフでも「占い」や「運気」といった言葉が非常によく出現します。そのため、彼女の物語を追っていくためには、「占い」と「藤居朋」の関係性を考えることは必須とも言えます。

その他に彼女の要素として、「幼馴染感」「Coぽくない」「子どもっぽい」「異常にPとの距離感が近い」「スレンダー」「顔が良い」「髪型がよく変わる」「不器用」「クリクリの瞳ときかり眉毛で記号的にも顔がよろしい」などなど、たくさん挙げられるのですが、今回のテーマから離れるので割愛します。もし興味をもっていただけたら、是非セリフを探したり、デレステで動かしてみたりしてください!特にデレステの藤居朋は贔屓目なしで非常に出来が良いので必見です。色んな表情を見せてくれます!

ここから彼女の人間性について、「占い」を軸に考えていきますが、6年近い物語を通して、大きく成長していますので、「初期」と「現在」に分けて見ていきます。

 

初期の藤居朋と占い

初期藤居朋は「占いアイドル」ではなく「占い人間」です。

メタ的視点として、そもそもキャラクター設定の大きな軸が「占い」をテーマにしているわけですから、ある種当たり前なのですが、それでも彼女に関する情報は占いに限られていて、あたかも占いしかない人間に見えます。

占いとの出会いについては『物心ついたころから占いが好きだったの。信じてみて、いいことがあると嬉しくて(デレステR特訓コミュ)』と語っています。それほど占いとの関係は深く根強いものであることがわかります。

占い以外に過去の藤居朋を構成していた要素があったかというと、おそらくありません。藤居朋がアイドルになったきっかけは先述した通りですが、この時、通っていた専門学校の退学をその場で決めています。

専門学校を通いながらアイドルもしている子はいますし、アイドルになるためには辞めざるを得ないなんてことはありません。しかも、通っていた専門学校で何を学んでいたかは全くわかりません。それは彼女の本質とは全く関係ないものなんだと思いますし、専門学校への入学も占いの結果で決めたと解釈すらできてしまいます。一応、教育機関ではないでしょうが、占い師養成スクールはあるようです。でも、そこに通っているなら辞めないでしょうし、彼女が「占い師になりたかった」と言ったこともありません。藤居朋は「ちょっと占いが好き過ぎる、普通の人間」だったことは重要です。

初期までの藤居朋についてセリフから『昔から運が悪いのよね。何もないところで転んだり、お財布落としたり、雨に降られたり…(ぷちデレラ)』「不幸」ではありませんが、「不運」な出来事が起こりやすい、または気づきやすい体質にあったようです。こう考えているのも占いの影響に思われます。『信じた分だけ幸せになれたかっていうと、ちょっとわからないわ(デレステR特訓コミュ)』占いを信じて当たった時の幸せだけでなく、外れた・裏切られた時の悲しさも同時に経験してきたはずです。

モバマスでもデレステでも「フォーチュン★スター」の中で「いままでおみくじで小吉以上を引いたことがなかったが、幸運の石を触ったら小吉が引けて大喜びする」というエピソードが出るように、比較的不運がちだったようですが、その悪い部分に特に気が向くような性質を得た裏には「占い」の存在があったと考えられます。

アイドルになってすぐの彼女のセリフにはその性質が如実に表れて、ネガティブかつ占いに縛られたものが多いです。『運気が悪いと、レッスンも上手にできないかも…(ぷちデレラ)』『(P名)…今日の占い最悪だから悪いことが起こるかも…(モバマス初期R)』その他のセリフも含めて、全体的に「占いがこう出ていたから」と自身の行動の前提に占いがあるように見受けられます。

基本的な性質としては、人当たりが良く、ある意味退学を即決するほど明快なのですが、自分の中の軸が不安定な「占い」であるがゆえに、天命を信じすぎ、それに縛られている。初期の藤居朋の人間性については以上のように考えます。

初期の成長譚は、このような性質に対応して、占いについての考え方を、アイドル活動とPとの関わりを通して改めていく流れになっています。成長を如実に表すセリフは親愛度演出系が多いので引用はしません。

アイドルになってからの藤居朋は、何故かPと一緒にいると運気が上がっていたり、LIVEなどの活動を通してファンからパワーをもらったり、「占いを信じること」以外で幸せになれることを実感していきます。Pと一緒にいると運気が上がるという話は、おそらくPの運気が本当に高いというわけではなく、アイドルとして、今までとは違う生活や考え方を無意識にしていることが原因だと思います。彼女自身はときたまそれを「Pとの相性が良い」という表現してきます。好きにならない方が失礼ですよね。

こうして、アイドル活動を通じて「占い」を軸にした自縛から解かれて、「占いの結果を信じて」ではなく、「自分が幸せになるために」アイドルをするようになったところで、私の中での初期藤居朋の物語が一段落します。

現在の藤居朋

占いとの関係を少し変えた藤居朋ですが、だからといって藤居朋が占いから離れるなんてことはありません。しかし、関わり方が変わったことから、セリフ上での言及の仕方には大きな変化が見て取れます。

最も分かりやすいところとしては、「運気を上げる」という表現が増えたことです。これまでは、占いの結果に対応して何か行動を起こしていることが多かったのですが、その前に自ら運気を上げていこうとする姿をよく描かれるようになります。そのためセリフには、「○○占い」のようなものより、スピリチュアル的な「パワー」への言及が多くなっています。

また、アイドルの仕事も、直接成長を見せられるようなシンプルなカードではなく、LIVEツアー系の役をもらう仕事がここ数年多いです。執筆時点での最新の活動は玩具公演の上位報酬で、初めての主演を獲得しており、アイドルとしてのキャリアも充実してきています。記事とは直接関係ありませんが、昨年初めての上位報酬になってから、露出の数も質も、また藤居朋の話をする方も、高まっていることを実感しています。今かなり高いレベルで支持を集めている“声なしアイドル”になってきています。

さて、現在の藤居朋と占いについてですが、重要なポイントは「人を占う」という点です。初期にも、もちろん当たり前にPなどの他人を占う姿がありましたが、今の彼女は明確な意識を持って人を占っていることがわかります。前述しましたが、そもそも藤居朋は「占い師」になりたかったわけではありません。それでも今は、「人を占う」ことに矜持をしっかり持っています。

その矜持とは「占いアイドル」であることです。実は「占いアイドル」という言葉は両手の数が余るほどしか出てきません。というか、そもそも「占いアイドル」とは何でしょうか?「占いが好きなアイドル」=「占いアイドル」でいいんでしょうか?

藤居朋自身もその活動の中でこのことについて悩んでいることがわかるセリフがあります。海の家アイプロでの一節です。『あたしの特技を活かして、料理を注文してくれたお客さんに、あたしの占いをサービスしてるの!』→『占いアイドル路線も”まだまだ”いけるんだ。なんか、続けてきてよかったわ!』何だか、占いアイドル路線に悩んでいたようではないですか?初めて明確にファンへ向けて占いを行っていることが描かれたのが、このコミュです。占いを直接アイドル活動に活かしている場面も実際そこまで多くありません。その中で、ファンを占うことに、何かの光明を見たように思えます。

アイドルとして、「占い番組≒占いの仕事」をもった場面が初めて描かれたのは、つい最近のデレステ版[フォーチュンチアー]です。いくつかセリフを引用します。『占いと、あたしの魅力をみんなに伝えるの!信じてもらえるように!』『大切なのは、運勢自体じゃなくて、それに向き合う心なの』『占いアイドルとして、まずは目の前にいる人を幸せにしたいな』『今日のあたしはフォーチュンテラー藤居朋よ!幸運の星はがんばる人のところに輝くの。みんなで幸せ、つかんじゃいましょう!(特訓コミュ)』

「フォーチュンテラー」という言葉が私は非常に大切だと思っています。これは、信じてきた占いと、信じるようになったアイドルという立場によって幸せを得た藤居朋が、この2つを通してファンを幸せにするための考え方です。人を占って結果を伝えるだけなら占い師でもできます。人を占うだけでなく、アイドルという立場から、そこで得た幸せや生き方についての考え方を合わせて伝えるのは「占いアイドル」である藤居朋にしかできませんし、これこそが、藤居朋にしかできないアイドルの在り方です。この考え方を身につけて、本当の意味で「占いアイドル」として活動できるようになったのが現在の藤居朋の姿だと捉えています。

 

SSR[幸せのお告げ]について(加筆稿)

SSR藤居朋、めっちゃいいですよね。シルエット発表時から、デレステってこんなに楽しいゲームだったんだなぁと、初心に帰ってしまうくらい純粋な気持ちになりました。担当のSSRが存在する世界って最高ですね。

とはいえ、語るに語り尽くせないので今回は「占いアイドル」についてがテーマですから、その視点からの話をしていきます。

端的に言えば、ここまで「初期」と「現在」と分けて考えてきたその先、「未来」の藤居朋が何を見て、どこに向かっていくのかを示しているカードになっていると考えています。

このタイミングで、ある種の基本に立ち返り「自分が"アイドル"としてどうすべきか」を占うのが特訓前のエピソードです。ここで大事なのは、「占いアイドル」として、ではなく「アイドル」としてを藤居朋が考えていることです。「占いアイドル」という自身のアイデンティティを確立した今だからこそ、改めて「アイドル」としての自身を見直しているわけです。

アイドル活動の本懐が「トップアイドルを目指すこと」だという絶対的な視点からあえて見れば(私はあまりそのように考えませんが)、これまでの藤居朋が行ってきた「占いアイドル」の開拓は回り道に他なりません。そういう意味で、また、コンテンツの視点から見て、SSRを獲得するという事象自体も踏まえて、やっと「アイドル」の土俵に藤居朋が立てたのかもしれません。

特訓後に彼女がたどり着いた境地は「みんなを幸せにするアイドル」です。幸せを告げる青い鳥のような存在でしょうか。その展望は至極シンプルでした。これは今までの藤居朋を見ていけば当然の帰結でしょう。彼女は既に「占いアイドル」「フォーチュンテラー」なのですから。それでも、彼女がそれを、もし私たちからすれば見えていた帰結だとしても、自ら気づき、自分から発信してくれることが、そんな場を与えられたことが、何よりもうれしいんです。

最後に、軽くて大好きなエモい話です。[幸せのお告げ]のルームセリフに「みんながラッキーって思ったら、そこはもうラッキースポットよね♪」というものがあります。初期Rのルームセリフでは「ここがラッキースポットになりますように…いいでしょ?」と言っていたんです。良かったな…朋……

 

次回は風野灯織についての考察パートを載せていきます。